2023年のインテリアは見た目に美しいだけでなく、私たちがどのように暮らしたいのかが今まで以上に反映されるだろうといわれています。多くの場合、トレンドは新しい生活様式への着実な移行を示しています。ここ数年ですっかり変貌した私たちの日常生活は、今後のインテリアにどのように反映されるのでしょうか。今回は2023年にトレンドになると思われるインテリアスタイルと、新しい暮らしに応じたインテリアについて考えていきます。
2023年のインテリアは、心と身体に十分な休息を与えることが基本です。もともと健康への関心の高い私たち日本人ですが、ここ数年のコロナ禍もあり、今まで以上に心身の好不調に敏感になっているのではないでしょうか。
落ち込みがちな気持ちを引き上げ、健康を維持するために、インテリアの力を借りましょう。そのためにはまず、インテリアカラーと感情との関係を知っておくことをおすすめします。一般的に、赤やオレンジなどの暖色系はエネルギーを与えてくれる色、緑、青、紫などの寒色系はリラックスに導く色、白、グレーなどのモノトーンは気持ちを穏やかにする色とされています。
大人気のミニマルスタイルインテリアも、来年はもう少しデコラティブなスタイルへと変化していくといわれています。今注目されているのはアール・デコスタイル。装飾で埋め尽くすようなスタイルではないものの、ディテールに凝ったインテリアです。
懐かしさを感じるテイストにも人気が高まりつつあります。ここ数年はミッドセンチュリーやポストモダンとよばれる1980年代のポップアートが流行していました。今年のキーワードである「あたたかさ」「リラックス感」を考慮すると、暖色系のソファなど、1970年代のインテリアがトレンドになりそうです。
在宅勤務がすっかり定着し、自宅にもオフィスのような機能性の高さが求められるようになりました。逆に、オフィスにいても居心地の良さが重視される傾向にあります。どこにいても快適であること、気持ちよく仕事ができるということが効率的に働くために大切になってきています。
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家にいる時間が長くなったことで、自宅に求められる機能は多様化しました。オフィスとしてだけでなく、エンターテイメントや運動も自宅で完結させたいという方も増えてきています。サウナやジャグジーといったリラクゼーションをはじめ、ホームシアター、ホームジムなど、家のなかを充実させたいという需要はさらに高まりそうです。
機能を満足させつつ、厳しい審美眼にもかなうアイテムがインテリアに求められていくでしょう。デザイン面に関しては、今までよりちょっと贅沢なものに注がれそうです。
2023年は自然光を取り入れたインテリアにもっと脚光が集まると思われます。朝日を浴びることが良質な睡眠に大きく関わっていることはよく知られています。
日中は窓を覆わないようにしたり、壁・天井・床を白など光をよく反射する仕上げにするなど、自然光を意識して取り入れたインテリアも注目されそうです。
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