古民家再生工事で蘇る13の美しい住まい

A.Imamura A.Imamura
ビンテージハウス リノベ01, 株式会社 井川建築設計事務所 株式会社 井川建築設計事務所 Moderne huizen
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古民家は、単に築年数が経っているだけの住宅ではなく、日本の伝統や風情が住宅に残る点で多くの価値があります。それらを再生工事によって現代的なライフスタイルにあわせながら、歴史的な価値を残していくという住宅の在り方が見直されています。今回は、そんな美しい古民家再生の13の実例をご紹介していきます。

古民家再生工事のメリットは?

こちらの住まいは、古民家再生工事によって美しく生まれ変わった住まいです。大きな梁現しによって高い天井高と印象的な空間をつくっています。古民家再生のメリットの一つに、このような太い柱や梁などの希少性があります。現在、同様の太さの新木材で入手するには多くの費用がかかるか、もしくは手に入らないこともあり、とても希少です。


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古民家再生工事で活きるオリジナル性

こちらは古民家の移築・リノベーションです。経年変化を経て圧倒的な存在感を持つ梁や柱と施主の持つ美的感覚とが上手く混じりあい、印象的な居住空間をつくっています。このように年代を感じさせる柱や梁を効果的に取り入れることで、自分だけのオリジナルの住宅を建てることができます。


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家族の健康に安心な住まい

こちらは、築150年の古民家再生で生まれ変わった住まい。現在のライフスタイルに合わせて再生されたこの住まいは、玄関土間とダイニングキッチンを吹き抜けのある空間とし、団らんの場所に暖炉を設けられています。柱や梁などは再使用でき、またシックハウスやアトピーの原因物質を含む新建材が使われていないため家族の健康に良い住宅と言えます。


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

 古民家再生リフォームの種類と注意点

伝統家屋の美しさを楽しむ

昔ながらの建具や風合いなどを生かした伝統家屋の美しさが残る古民家は、私達の日々の暮らしを豊かにしてくれます。こちらは、日本家屋の特徴ともいえる縁側が庭と室内を繋ぐ開放的な空間が印象的です。外の景色と一体化するような日本らしい間取りに心が落ち着きますね。

土間玄関の多目的性

こちらは改修時に土間玄関にゆとりを持たせ多目的な用途で使えるようにしています。例えば、休日には自転車をメンテナンスする場所として利用したり、夏場にはリビングの代わりとして、涼しい土間でくつろぐこともできます。リビングに招かなくとも来客との談話もできるので便利ですね!

モダンと伝統が上手く調和する家

細長い敷地を有効に活かす京町屋の要素を取り入れたこちらの住宅は、中央部に坪庭を設けることにより、採光と通風を取り入れ、また周りの目を気にせずに屋内と外の自然の調和を楽しめます。囲炉裏などの古建具を活用することで、モダンと伝統が上手く調和したデザインが魅力です。

間取りの回遊性・流動性の高さ

こちらは長屋を改装した住まい。町屋空間は、特別な配慮をしなくとも回遊性や流動性は高く、現代的なライフスタイルに上手くフィットします。また要らなくなった小振りの建具を再利用して収納棚を新設。味わいある居住空間が美しいですね。

クレジット: Photo by Yohei Sasakura

店舗としての魅力も

こちらは奈良市の補助金を適用して修景された町屋ブックカフェ。街に溶け込む静かな外観と、一歩足を踏み入れればオーナーが世界中で集めた古今東西のアンティークや書籍、音楽が詰まった濃密な時間が流れています。町屋の風合いを活かすおしゃれなカフェは、日常を忘れて読書を楽しめる素敵な空間に生まれ変わりました。

愛着をそのままに

こちらは慶応3年以前に建てられた古民家再生工事を行った住宅。低い天井を外し太い梁現しにすることで、高い吹き抜けを実現します。古い建具を再利用しながら、照明はモダンですっきりとしたダウンライトに変更し、新と古が美しい対比を織りなす居住空間をつくります。

耐震工事の必要性

こちらはなんと推定250年以上住み継がれてきた江戸時代の古民家を再生した住まいです。旧耐震基準で設計されている古民家は、大規模な地震の際に倒壊してしまう可能性があるので、新耐震基準と同等の耐震工事が必要になります。こちらはしっかりと耐震補強を施し、古い架構を活かした空間や建具や土壁・煤竹など古材も活用されています。

どこまでを補正して改修を行うか

こちらは築100年以上の茅葺き民家の美しい住まい。昔の民家は現在のような基礎ではなく、いわゆる玉石基礎となっており、自然石を地面に据え、その上に柱を立てています。このような構造のため、長い年月を経て部分的に基礎が下がると、当然その上に載っている柱梁も下がってしまいます。古民家再生工事では、どこまでを補正して改修を行うか、また予算との関係も難しい計画です。

クレジット: Masato Mitsuya

断熱リフォームの必要性

古民家再生工事で、重要になるのは断熱リフォームです。冷暖房の効率を上げるためにも、古民家の断熱リフォームは必須でしょう。そのため、壁・床下・天井など家全体のリフォームをする必要があります。家全体の基礎断熱に加えて、開口部も断熱性能の高いものに取り換えるとより効果があがります。

浴室やトイレの改修は必須

こちらは、100年近く大切に住み継がれてきた家を、佇まいはそのままに、これからも永く住み続けられるように機能を上げて再生されています。多くの場合古民家や町屋のリフォームでは、現代的なライフスタイルと利便性を上げるため、特に浴室やトイレのリフォームが必須です。

曳家で佇まいと美しさをそのままに

こちらは、今では珍しくなった曳家を行なった住まい。曳家とは建築物をそのままの状態で移動する建築工法でです。その後、構造補強を行なった上で、古くからあった佇まいへと職人たちの手で優しく戻されています。建物をそのままの形・大きさで移動させるため、道路などを使った長距離の移築はできませんが、同じ敷地内で移築をしたい場合などに用いられています。

資産価値が上がる場合も

古民家再生工事によって新しい価値を持つ住まいに生まれ変わることによって、資産価値が上がる場合もあります。古民家の場合は古さが資産価値になるため、物件によっては希少価値のため取引価格が変化しない住まいもあります。築年数の経過がデメリットではなく、逆に有利になることがあると言うことを覚えておきましょう。

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