自宅のテラスにぴったりの木材フローリングを見つけよう!

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
熱海の別荘, 井上洋介建築研究所 井上洋介建築研究所 Moderne balkons, veranda's en terrassen
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和風家屋の縁側のように室内から直接外に出ていけるウッドデッキは、見ているだけでどこか私たちに安心感のある安らぎと心地よさを与えてくれます。そんなウッドデッキですが、屋外に設置することから木材の種類によっては高い耐久性や定期的なメンテナンスが求められます。日々のメンテナンスがほとんど必要のない樹脂製デッキもあれば、きちんと維持管理をすれば長期間利用することもできる天然木もあります。そこで今回は、自宅のテラスに設置するウッドデッキの素材としてどんなものがあるのかを、ウッドデッキの耐用年数に大きく影響するメンテナンスも含めて紹介していきます。また、木材以外のテラスの床材についても合わせて紹介していきます。

ウッドデッキのメンテナンス

降り続ける雨や強い日差しを浴びる屋外に設置されるウッドデッキは、何もせずに放っておくと木材が簡単に朽ち始めてしまいます。もちろん、腐食防止のためあらかじめ腐食剤が施されている木材を使ったり、保護塗装をすることも大切ですが、それに加えて日頃のメンテナンスとして、土や砂ぼこりをこまめにデッキブラシで取り除いたり、ひどい汚れの時は中性洗剤を使ってきれいにしましょう。また、コケなどが生えてきた時もきれいにそぎ落としましょう。ウッドデッキに鉢植えなど置くことはよくあると思いますが、その下の部分がジメジメとして腐食する恐れもあるので、鉢植えはこまめに移動させるなどの工夫をしましょう。

ソフトウッド

天然木の種類として、柔らかい木材のソフトウッドがあります。柔らかい素材なので加工がしやすく値段も安く手に入ります。デザインも自由な設計が可能で、DIYで自ら自宅にウッドデッキを作りたいという方には比較的楽な素材でしょう。しかし、耐久性はそれほど高くなく、こまめなメンテナンスや防腐処理は欠かせません。

ハードウッド

柔らかい木材であるソフトウッドに対して、堅くて重い木材のハードウッドがあります。ハードウッドの最大のメリットは、その耐久性です。水中で何十年も使えるほどの耐久性を持つ種類もあり、ほとんどの公共建築のウッドデッキにはこのハードウッドが使われています。メンテナンスや保護塗装が不要なものもありますが、もちろんその分コストはソフトウッドよりも高くなります。堅い素材なので加工もソフトウッドよりも大変だという難点はあります。

樹脂製デッキ

メーカーによって違いはありますが、主に木粉とプラスチックを混ぜて作られたものを樹脂木、人工木と言います。そのメリットは、腐食やシロアリなどに強い耐久性や、ひび割れやササクレの恐れがないことに加えて、時間の経過による色の変化がほとんどないといった安心と安定した品質です。また、木目や色などのバリエーションも豊富で、住まいに合ったデザインのものを見つけられるでしょう。ただ、プラスチックを使った素材なので熱を吸収しその熱を保ちやすく、真夏の強い日差しを浴びた樹脂製デッキはとても熱くなり、その上を裸足では歩けないことがあります。

エキスパンドメタル

テラスやデッキの床材として、もちろん木材以外の素材もあります。その1つがエキスパンドメタルです。木材のように朽ちるということは、防錆処理をすればほとんど心配ありませんし、面倒な日頃の手入れも必要ありません。また、エキスパンドメタルは狭小敷地のテラスに用いるとより効果を発揮してくれます。こちらの住宅は地上に庭をつくることが難しい狭小敷地に建っていますが、2階のデッキをエキスパンドメタルでつくることにより、1階部分へ降り注ぐ光を遮ることなく、圧迫感をうまく抑えています。

種類も豊富なタイル

もちろんテラスを種類の豊富なタイルで仕上げることもできます。その時、デザイン性だけでなく滑りにくさやメンテナンスについても確認しておきましょう。タイルの目地を細かくすれば可愛らしいテラスに仕上がりますし、こちらの岩井文彦建築研究所が手掛けた住宅の屋上テラスのように目地を大きくすれば、高級感のある落ち着いたテラスに仕上げることもできます。

写真:多田ユウコ (多田ユウコ写真事務所)

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