心境の違いで庭を楽しめる家

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ヤマモミジの家, 一級建築士事務所 Kenso Architects 一級建築士事務所 Kenso Architects Klassieke eetkamers
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庭という空間は比較的に「あれば嬉しい」と感じる人は多いのではないでしょうか。よほどのめんどくさがり屋さんでなければ、庭が与えてくれる生活へのゆとりは大きいはずです。そんな庭でも楽しみ方は様々。文化や技法など奥は深く、一般家庭で楽しむような家庭菜園から種類も機能も豊富です。そして絵画のように枯山水や坪庭など目で見て楽しむ庭もありますよね。そこで今回ご紹介するのは、「見る人」によってその感じ方が異なるような庭のある住宅。長期滞在も可能なゲストハウスも兼ねた本住宅は、その「見る人」というのは家族だけでなく、訪れる人が様々に感じることが出来るようです。一級建築士事務所KENSO ARCHITECTSの提案によって、五感で楽しむことのできる贅沢な空間となりました。

ゆったり構える外観

前面道路に沿ってゆったりと開く敷地に建つ本住宅。その外観は御影錆石と小幅板のコンクリート打ち放しによって、錆石の柔らかいクリーム色によって中和したクールさのある雰囲気です。そして、二階部分やガレージの扉に使われている木材や木目調の色彩は船体的にコンクリートと木の統一感をも感じさせてくれます。外構に気持ちよく照らされた照明は高級感も感じられ、少し背筋の張る雰囲気です。

誰もがくつろげる縁側

二つ並ぶ広い開口を一気に繋げる明るくナチュラルな縁側。等間隔に伸びる細く黒い柱は伸びきった縁側にビシッと映えます。そして、庭を囲う木柵の黒塗装と呼応し、適度なコントラストが生まれ空間がぐっと引き締まります。リビングダイニングに設けられたこの大きく広がる開口は、通風に採光が気持ちよく注ぐ住まうひと誰もが心地よさを感じる事が出来ます。

絵画のように、感じ方の違う庭

庭全体を見渡せば、まるで枯山水のような水の無い庭が広がります。絵画のように、見方や感じ方にルールなんてありません。その一本の木と、背面の黒、水のない砂利敷きは、いかようにも受け取ることが可能です。それは長期滞在でここを訪れる人と家族とのコミュニケーションにもなるかもしれません。毎日眺める家族と、一時の期間滞在する人、この庭をどんな違いで感じることができるのでしょうか。

語りたくなるダイニング

リビングとつながるダイニングエリア。家族六人と長期滞在者のみんなが腰を掛けてもゆとりのありあそうな大きなテーブルです。建具や括り付けの家具、天井の構造など、至る所から木の温もりを感じることのできる空間。大きなテーブルに見合う三つの照明は少しアンティークな風貌で空間にマッチしています。そしてダイニングとキッチンと分離することで、皆が座って食事という時間を大事に過ごせるような雰囲気です。食事をしながら語らうのは家族だけではない、家族のような存在の人達と触れ合う事の出来る環境となり、様々な情報交換が可能になるはずです。

心遣いの感じられる洗面室

こじんまりとした洗面室ですが、括り付けの洗面台に飾りや収納棚がきっちり収まるスッキリとした空間です。間接照明のように明るく壁を照らす照明は全体を柔らかく灯してくれています。引き戸に付いた鏡は今までありそうでなかったような、ちょっと嬉しい活用です。洗面周りにたくさんの収納があるのは意外と重要な要素でもありますよね。水廻りに関するものは掃除用具から普段使う清潔なタオルまで、実に多くのものを納めます。ここ洗面室はきっちりと分割の出来る収納力と、そのデザイン性にも優れた空間となりました。

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