キッチンは、日々の活力を作り出す場所ともいえるところ。明るく気持ちの良いインテリアにしたいですね。タイルは、そんな空間づくりに一役も二役も買ってくれる素敵な素材。使い方によって雰囲気にかなり大きな変化を付けることも可能であるため、リノベーションなどでも取り入れてみたいアイテムです。タイルでキッチンのイメージチェンジ、してみませんか？今回は、個性的なアイデア実例をご紹介していきます。
キッチンでよく見かける素材・タイル。一般的な賃貸物件では、シンプルかつ無難な白く四角いものが使われていることが多いように思います。でも、戸建てや分譲マンション、リノベーション物件などでは、思い切って個性を打ち出してみたいですよね。こちらは大阪の建築家・株式会社Atelier Waonの手がけたお宅のLDK。キッチンカウンターのエプロン部分にポップな色合いのモザイクがあしらわれており、動きが感じられるキュートなデザインです。
インテリアの方向性によっても、使うタイルのデザインは変わってくるもの。こちらのお宅では、シンプルでナチュラルな雰囲気にまとめられています。コンロ横の壁には、エスニックっぽい柄のタイルが取り入れられています。インパクトがあるデザインだからこそ、コンパクトにまとめることでその良さが生きてきますね。また、汚れやすいところだからこそ、汚れが目立ちにくく掃除しやすい素材にすることに、大きなメリットがあります。
タイルというと四角いものと思われがちですが、意外にもいろんな形のものがあるんです。こちらのものは、イチョウの葉を思わせるような扇形。並べて貼ると、日本の伝統意匠・青海波のような形になります。目地の色が少し濃い色合いとなっているため、この個性的な形を際立たせてくれていますね。このように、素材の選び方でミニマルながらもオリジナリティあふれるキッチンができるんです。ミニマルでもおしゃれに見せるアイデア、取り入れてみたくなりませんか？
シックな色合いで落ち着いたクールなインテリアを目指すのであれば、モノトーンの配色がおすすめ。こちらのキッチンでは、壁に小さな市松模様、床には大振りの雪の結晶を思わせる形がデザインされたものが取り入れられています。一見ごちゃごちゃしたように感じるかもしれませんが、どっしりとした古材を使ったダイニングテーブルやダークカラーの家具が、男性的な重厚さをもたらしてくれています。食べ物の色の鮮やかさが映えそうなカラーリングです。
台所には、清潔感と使いやすさが常に求められるもの。とはいえ、真っ白でのコーディネートでは、汚れも目立つため、掃除に手を抜くとすぐにばれてしまいます。爽やかさ、汚れの目立たなさ、遊び心の感じられるデザインというすべての望みをかなえてくれそうなのが、こちらのタイル。ポルトガルやスペインで伝統的に取り入れられているアズレージョと呼ばれるデザインをモダンにアレンジしたもので、ブルーアンドホワイトの絵付けが爽やかです。六角形という形も遊び心が感じられますね。
フレンチカントリーのような素朴なイメージのインテリアがお好みであれば、テラコッタ調の素材を取り入れてみると、それらしさがアップします。こちらのキッチンは地中海のカントリー風。床からワークトップ、ダイニングに至るまで茶系統でまとめられていて、なんだかホッと落ち着けそうなインテリアですね。本物のテラコッタは素焼きですが、こちらのように釉薬がかけられていると、お手入れもとても簡単です。
