- 空間の質を高める家づくり – Mアーキテクツ インタビュー

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
homify Moderne huizen Glas
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今回ご紹介するのは、建築家の方へのインタビューです。お話をして頂いたのは、Mアーキテクツの前田さん。Mアーキテクツでは、シンプルかつモダンにデザインされた高級住宅、豪邸、そして別荘などを多く手がけています。そんな前田さんに、家づくりや、その背景にある考え、そして今後のヴィジョンについて語って頂きました。

Q. 建築に興味をもったきっかけを教えてください。

小学校5年か6年の時に東京オリンピックがありまして、学校の授業の一環で代々木のオリンピック施設のカメラ撮影に行った事が鮮烈に記憶に残ったのと、建築に無関係の父親が自邸を建てるのに一生懸命、間取り図を描いているのを見ていた影響があるかもしれません。

Q. 家づくりで心がけていることはなんですか?

その土地と周辺との関係性を読み取りながら、地球のリズムや自然をいかに建築の中に取り入れていくかを心がけています。装飾的な建築よりはシンプルなデザインを好みます。材料で豊かさを競うのではなく、空間の質を高める事で豊かさを得られればと思っています。

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Q. 例えば、手がけたどの家にそういった考えが表れていますか?

『数寄の家』です。私の建築思想を具現化した典型的な家です。都会で高い建物に囲まれた立地に対して大きいヒメシャラの木を植えた中庭を中心に住空間を設けています。また、外から見えないサングラスの様なガラスを使って道路向かいの公園の大きな桜を楽しむことができます。これは日本文化の「借景」という手法に通じるもので、「和」の精神性を組込んだシンプルモダンな住宅となっています。

Q. 他にも、そういった家はありますか?

『CASA BARCA』でしょうか。湘南の丘の上の土地でパノラマに海が見えるので、海に向かって柱や壁を取り除き、美術館に使う透明度の高いガラスで構成し、外のテラスで海を眺めている様な内部空間を作りました。それを実現するのに特殊構造技術によって5mのコンクリートの屋根スラブを海に向かって跳ね出しています。

Q.  何か施主さんとの特別なストーリーはありますか? その事例を教えてください。

『百日紅の家』と家の名前に付けられているように、百日紅(サルスベリ)がシンボルツリーとなっています。こちらの家では10メートル程度の百日紅の木を、今後も富士山の眺望を損なわないことを考慮した上で植えようとしました。ですがクライアントは軽井沢の別荘が木々に囲まれて、太い幹ばかりで見飽きているからと大反対でした。仮植えしてダメだったら持ち帰ると言い切って、いざ植える日に立ち会ってもらったら、私の言っている事がよくわかったと言って大変喜んでくれました。そんな大木、ダメだと言われたらどうしようと思っていたのですが、実際に私の考えを理解してくださり、とても嬉しかったですね。

Q. 今後どのような家を建てていきたいですか?

自分の建築思想は普遍と思っていますので、あとはいかにクライアントのライフスタイルをより豊かにするお手伝いが出来るかという思いです。また、その建築ができる事で周りが刺激され、街並み自体も豊かになる事を願っています。

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