アルマイトとは?その特徴とメリット

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Guesthouse Rivendell, KWAK, HEESOO [IDMM Architects] KWAK, HEESOO [IDMM Architects] Moderne gangen, hallen & trappenhuizen
Loading admin actions …

アルマイトという言葉を聞いたことがあるでしょうか。それは、アルミニウムの様々な性能面を高めてくれるもので、住宅においても窓サッシを中心に使われます。そこで今回は、アルマイトの特徴とメリットについて紹介していきたいと思います。アルミニウムは非常に軽く錆びにくいため、住まいづくりには欠かせない金属の1つですので、この際にそれについての理解を深めて家づくりにも是非活かしてみて下さい!

アルマイトとは

アルマイトとは、電気分解によるアルミニウムの表面に施される酸化被膜のことを言います。そして、こうした加工のことを「アルマイト処理」、また、アルミニウムを陽極で電解処理することから「陽極酸化処理」とも言われます。その加工技術も年々高まり、今では住宅などにも広く利用されるようになっています。次からは、そのメリットについて詳しく見ていきましょう。

アルマイトとメッキの違い

Serramenti in alluminio tinta corten, ALDENA ALDENA Moderne woonkamers

金属の表面を被膜で覆う処理を施すことから、メッキと同じものであると思われるかもしれませんが、実際にはそれらの構造や性質は大きく異なります。メッキは金属の表面の上にメッキ層が形成されるのに対して、アルマイトは、アルミニウムの素地自体を溶解しながら酸化被膜を形成することから、被膜の半分がアルミニウムの素地に浸透し、あとの半分がアルミニウムから増すような形となります。

メリット1:耐食性を高める

アルミニウムはもともと腐食に対して強い性質を持っていますが、アルマイト処理によって耐食性をより向上させることができます。アルミニウムはそれだけで空気に触れることで表面に酸化被膜を形成するため、鉄とも比べても腐食に強い金属ですが、アルマイトの被膜によってアルミニウムの腐食に対する性質をさらに高めることができます。

メリット2:耐磨耗性を高める

アルミニウムも他の金属と同様に摩耗し、それによりそれ自体の性能や製品の質を損ねてしまう可能性があります。そうした摩耗に対する耐性もアルマイトは向上してくれます。また、高い耐摩耗性を持つことは、表面の酸化被膜が削れてしまいアルミニウムが腐食してしまう可能性も軽減してくれることにもつながります。

メリット3:着色が可能に

アルマイトによって、アルミニウムに着色が可能になる点もメリットの1つとなります。アルマイト処理を施すことでアルミニウムの表面に微細な孔ができることから、その孔に染料を浸透させることにより、メッキのように色のはげ落ちなどがないしっかりとした着色をすることができます。そのままのアルミニウムでは単調になりがちなデザインも、こちらの株式会社浜国が手掛けたアルミフレームの引き戸のように色を加えることで、スチールのような重厚感のある印象も与えてくれるでしょう。

メリット4:精密な処理

アルマイトとメッキの違いの所で述べたように、アルマイトはアルミニウムの素地に浸透する形でなることから、メッキと比べてもアルミニウムから増す厚みは非常に薄くなります。そうしたことから、凹凸があるような細かな形状に対しても、寸法の狂いのほとんどない緻密な表面処理を可能にしてくれます。住宅には鉄が使われることも多いですが、鉄に表面処理を施したコールテン鋼というものもあります。それについては、「錆びがカッコイイ!コールテン鋼の魅力とは?」も参考にしてみて下さい。

Hulp nodig bij uw woonproject?
Neem contact met ons op!

Hoogtepunten uit ons magazine