気密性について知っておきたい6つのこと

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
T-house, coil松村一輝建設計事務所 coil松村一輝建設計事務所 Eclectische woonkamers
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気密性という言葉を、家づくりを進めていく中で目や耳にすることが多いと思います。それは住まいの断熱性と同様に、室内の快適性などを向上させていく上で、非常に重要な要素の1つとなります。そこで今回は、気密性について是非知っておきたいことを紹介していきたいと思います。住まいの断熱性と合わせて、是非これについてもしっかりと把握して、あなたの家づくりにも役立ててみて下さい!

気密性とは

気密性とは、気体が密閉した場所から外部に漏れていかない性質のこと表し、住宅においては気密性が高いほど室内の空気が外に出ていく隙間、あるいは外部の空気が家の中に入り込んでくる隙間が少ないことを言います。伝統的な日本の住宅では、至るところから隙間風が入り込んでくるような造りでしたが、近年はこの気密性を高めることで、そうした隙間を可能な限りなくし、室内の快適できれいな空気が外へ出ていかないような効率的で健康的な室内環境をつくり出している住宅が増えています。

効率的な冷暖房

快適な温度の室内空気が外に逃げていかないために、家の断熱性を高める意識は多くの方がすでに持っていると思いますが、その断熱性と同時に気密性を高めていくことも、効率的な冷暖房を行っていく上で欠かせないことです。いくら高断熱性能の窓ガラスやサッシを導入しても、隙間風があちこちから入り込んでくるのでは、その高い断熱性の効果も十分に得られません。高断熱高気密で効果的に省エネ住宅を実現していきましょう。

計画的な換気

シックハウス対策から現在では1時間に0.5回分、つまり2時間で家全体の空気が入れ替わる計画的な換気が定められています。その計画換気を行っていくためにも、高い気密性能は欠かせないことになります。至るところから隙間風が入ってくる家では、安定した換気経路が見込めず、十分に空気の換気が行われない空間が出てきてしまいます。また、外部の空気には花粉や粉塵などが含まれ、そうした汚れた空気も家の隙間から室内に入り込んできます。計画換気でも給気口が花粉や粉塵が侵入してこないようなフィルターかどうかをチェックしてみて下さい。

湿度管理

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気密性は室内と外部との熱の移動を抑えるだけでなく、湿気の移動も軽減してくれます。それによって、温度だけでなく湿度の管理も空調システムと換気設備でコントロールしやすくなります。そうした湿度のコントロールがなされることにより、結露の発生も防ぐことができ、またダニやカビの発生も軽減されるでしょう。湿度については、「加湿器なしで部屋を加湿する方法」も参考にしてみて下さい。

室内空気の汚染の防止

計画換気で述べたように、外気には花粉や粉塵などが含まれ、決してきれいとは言えない空気の状態である場合もあります。そうした汚染された空気の室内への侵入も、気密性の高い住まいは防いでくれます。また、家に隙間があると、微細な粒子だけでなく小さな虫の侵入も許してしまう恐れがあります。そうした害虫被害を防ぐためにも、気密性は1つの手段となります。

高い気密性と同時に、窓を開放しやすい家に

真夏や真冬といった外気温と室温との差が大きな時期は、窓を閉じて快適な室内で過ごすことになりますが、春や秋といった外の空気の中でも快適に過ごしていける時期には、窓を開け放って気持ちの良い外の空気を住まいの中に取り込めるような家にもしていきましょう。こちらのアミ環境デザインが手掛けた住まいのように、リビングの窓を引き込み戸や折れ戸にすることで、大開口を全開にしやすく、広々とした開放的な空間をつくり出してみてもいいかもしれません。

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