ワンルームを上手にレイアウトするために活躍するのが間仕切り家具。一つの空間にリビング、ダイニング、寝室といったいろんな役割のスペースを組み込むため、上手なレイアウト、ゾーニングをすることは、快適な自宅生活を送るためにはとても大切です。ではどんな風な間仕切り家具があるのでしょうか?今回の記事では、ゆるやかに、またはきっちりと区切る方法をご紹介します。
間仕切り家具は、ある程度の広さを持ったワンルームでとても有効なゾーニングアイテム。というのも、家具そのものがある程度の大きさを持っているため、コンパクトな部屋ではその家具ゆえに窮屈に感じさせてしまうことがあるからです。天井が高くて広々としたワンルームを区切るのであれば、こちらの部屋はとてもいい例。天井まで届く棚をL字型に使ってリビングダイニングと寝室とを区切っています。一面は寝室側からのみ使えるようにダイニング側に背板がある棚が配され、リビング側の棚は中段までが寝室側に背板がつけられて目隠しとし、上部は採光できるようにゆったり収納に。棚の後ろに寝室が隠れていることすら気づかせないようなすごい間仕切りテクニックです。
間仕切り家具も、使い方を誤ると閉塞感を感じさせる部屋になってしまいます。緩やかにお部屋を仕切りたければ、低めの棚を使うのがベターな方法です。こちらの棚は、高低差のある形状。背の高い棚の部分は壁面に接するように配置し、寝室とリビングとの境目に低い棚が来るようにすると、ちょうどカウンターのような高さでゆったりとバリケードを張ったような形になります。棚にもう少し物を詰め込むとより目隠しになりますね。
空間によっては、きっちりと区切らなくてもよいこともありますよね。例えばこちらのお部屋では、リビングスペースと書斎とを、天井に届くほどの高さの背板のない本棚を空間の真ん中に置くことでゆるやかに区切っています。本をもっと詰め込むと、壁に近い形にはなりますが、壁らしい壁がないため、傍にいる人の気配や声を間近に感じられるような仕組みです。東京のリノベーション会社・Office Echoの提案です。
来客時、ここまでは入ってきてもらってもいいけれど、それ以上はちょっと、と思うこと、ありませんか?ちょっと目隠ししたいなぁ、と思ったりするときに使えてしまう間仕切り家具があるんです。こちらのお宅の、ダイニングとリビングを仕切っているこの大きな木製の棚。とても重くて動きそうにない感じがしますが、実はこれ、可動式!なのです。大勢のお客様が来られて広々とした空間がほしいときには、この二つの棚は、テレビの右奥の壁に90度回転させた形で配置することができます。しょっちゅう移動させることはなくとも、ちょっとしたときにとても役立ちそうです。
Photo: 湯原慎一郎
ひとつしかない子供部屋を、二つに区切って使いたい、ということ、ありますよね。そんな時にも間仕切り家具が大活躍。例えばこちらのような家具はいかがでしょうか?本棚と折り畳み式の机がついています。それも、両側から同様に使える優れものです。コンパクトでシンプルな子供部屋にとってもお勧め。家具だけで埋められない隙間は、カーテンやベッドを利用してみるのもよさそうですね。
最後にご紹介するのは、かなり変わった間仕切り家具です。こちらは、可動式の仕切りが開かれた状態。黄緑色の壁面部は、閉じられると隠れてしまう秘密の扉のようなもの。左側の扉に突出した形で取り付けられている棚は、閉じられた状態では隣の部屋の壁に備え付けられているかのように使えます。この可動式の間仕切りが開いている状態のとき、この部屋は書斎として使われ、閉じるとベッドルームになるという驚きの仕組みです。こんな形でオンとオフが使い分けられるなんて、ちょっと楽しくなるような仕掛けですよね。
【間仕切りについては、こちらの記事でも紹介しています】
※ 間仕切り家具で便利で開放的なインテリアに!そのメリット・デメリット
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