軒下空間も有効利用!素敵な実例をご紹介!

ADASINO NO IE, 古津真一 建築設計事務所 古津真一 建築設計事務所 Moderne huizen
Loading admin actions …

軒下の空間は、狭くてあまり有効な使い方ができないと感じている方も多いと思いますが、室内との繋がりを工夫したり、あるいは少し大きく軒を伸ばすことで、その半屋外空間を幅広く色々なかたちで使うことが可能となります。そこで今回は、軒下空間をうまく利用している素敵な実例を紹介していきたいと思います。こうした空間の使い方を参考にして、家の中だけでなく家の外も楽しめる快適な住まいにしてみて下さい!

1、軒下をダイニングスペースに

軒下をダイニングスペースにしたのがこちらの住まい。6人用のダイニングテーブルを置いても余裕のある広さがあります。また勾配のある屋根の下となることで、そこが高さのある空間となり、気持ちの良い開放感が感じられるでしょう。さらに、ウッドデッキで屋外にも繋がっているため、晴れの日には軒下からウッドデッキまで、広々と外の空間でゆったりと過ごせる住まいとなっています。

2、縁側

古くから日本の住まいでは、「縁側」というかたちで軒下空間が有効利用されてきました。たった1mほどの幅でも、室内へ差し込んでくる光を調節してくれたり、庭に植えられた草木を眺めながら四季の風景を楽しんだり、心地の良い場所にすることで家族のみんなが集まるコミュニケーションの場ともなります。こちらの古津真一 翔設計工房一級建築士事務所が手掛けた住まいでも、縁側が風情のある庭を眺める一番の場所となり、暮らしに落ち着きをもたらしてくれる空間となっています。

3、アプローチとして

こちらの青木昌則建築研究所が手掛けた住まいでは、玄関へと続くアプローチ、玄関ポーチが軒下空間を使って作り出されています。低くて深い軒が落ち着いた雰囲気を醸し出しながら、黒い玄昌石がそれに相まって、アプローチ空間に豊かな表情を与えています。同時に深い軒を支える柱がきれいな列柱空間をつくり出し、家へと入っていく人が美しい柱の景色を体験できる場所ともなっています。

4、室内を守る中間領域

軒下空間は、室内に入ってくる日差しを調整してくれたり、雨除け、外壁の汚れ防止など、室内の快適性や建物を外部環境から守ってくれる働きを果たしてくれます。こちらのALTS DESIGN OFFICEが手掛けた住まいでは、軒下空間と室内の床と天井のレベルを一緒にして、2つの空間の繋がりを高めるとともに、深さのある軒とすることで室内から軒先まで距離を出し、室内にいると「開放性」と「包まれ感」の両方を感じられるようにうまく計画されています。

5、室内に風景を取り込む

軒を作らずに大きな窓で外の風景を室内に取り込むことも1つの方法ですが、こちらの森下新宮建築設計事務所が手掛けた住まいのように、軒と縁側を使って室内空間を外へと延長しながら風景を切り取ることで、内と外が一体となったような非常に明るく開放的な住まいとなります。ここでは、縁側と室内を仕切る扉が全開できるようになっているとともに、その境に柱がないので、2つの場所をとてもスムーズに行き来できるようにもなっています。

写真:森下新宮建築設計事務所

6、庇で軒下空間をつくり出す

建物・屋根の形や周辺環境から、軒下空間をつくり出せないこともあると思います。そんな時は、庇を取り入れて、室内と室外の緩衝空間をつくり出すこともできます。こちらのハルナツアーキが手掛けた住まいでは、沖縄の伝統住宅に見られる雨端(アマハジ)という低い庇をうまく取り入れることで、沖縄の強い日差しや台風対策、そして日々の子どもたちの遊び場など、様々な機能を担う空間をつくり出しています。このように、建築家と話し合いながら、その土地や家族の生活スタイルに合った軒下空間をつくり出してみて下さい!

写真:中村絵

【縁側、庇、ウッドデッキについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ 縁側とは?その魅力とタイプ別デザイン集

※ 庇で暮らしをより快適で豊かに!その特徴と知っておきたい5つのこと

※ ウッドデッキのメリット・デメリットまとめ集 

▶homifyで建築家を探してみませんか?無料で使える募集ページで見つけましょう!◀   

▶homifyで建築家を探してみませんか?募集ページで理想の建築家を見つけましょう!◀  

※  建築家の募集ができる無料相談ページ ※  


Hulp nodig bij uw woonproject?
Neem contact met ons op!

Hoogtepunten uit ons magazine